左は左、右は右、前は前

一般的には、左右空間が均質化されてしまっている。

三次元の均質な空間、つまり表相のレベルで言えば、等化されてしまっている。

よって、感覚的なレベルで、これをいったん中和する。

等化の作用をキャンセルする。

すると、モニターの見過ぎで首の活元運動などが出てきた場合に、

単調な左右運動にならない。

右と左とで、それぞれ異なるのだ。

多くの人たちは、この右と左を同じような均質性、対称性において

感覚してしまっている。

そういう、おそらくは学童期に擦り込まれた単調な運動の在り方を

キャンセルすることで、左右における表相の中和が起こり、

左右の差異というものが顕れてくる。

・・・・・・

左右の違いはだいぶ以前に見えてきたのだが、

前後の差異、つまり奥行きというものが螺旋状として見えてきた。

それが蛇の螺旋運動のようであってこそ、「無限遠」に届く、

というニュアンスではあるまいか。

「持続」のニュアンスに近い。

(逆に、たんなる直線は持続しない。)

-引用-
●表相の中和(ひょうそうのちゅうわ) 人間の最終構成から顕在化に入るところに生じる。人間に表相の働きを失わさせること。すなわち、表相の顕在化を起こさせ表象化をやめさせてしまうこと。表相の対化を作り出すための上次元の調整作用。
-引用-