菊理姫、ククリヒメ、潜(くぐ)る、くく(漏れ)

もし、菊理姫のククリが、“ククの理”として、“漏れ=くく”の古語に関係し、それが、両手を合わせた掌(たなごころ)から漏れる、水の流れ、といったものに関係する、

…といったことがあるとすれば、これは“大発見”となる。インターネットを検索すると、このような意見が出てくる可能性もある。

“水がすき間から漏れ出ることを“クク”という。“かがむ”もその系列にある語であろうが、すき間を洩(も)れるのが“クク”の原義である。“岩くくる”“水くくる”も、本来はその意味であるが、後に“潜(くぐ)る”の意味となった。”(字訓 白川しずか)

キクリヒメがククリヒメであり、そのククルが“水を潜(くぐ)る”だとして、水の中をくぐり抜けることのイメージをもって水の浄化を経過することの“禊ぎ”のイメージと連想するのだが、“くくる”の語の原義に“”くく=漏れ”があって、それが両手を合わせた掌(たなごころ)の

指の間の水の漏れに関係するというのは、とても意味深である。