腰痛症と脚のこり

女性は話し好きであり、たいがい友だちがいるので、内的な世界に関するネットワークを自分なりにもっていますが、男の場合は外側の世界で生きていることが多く、昔とむしろ逆に、男の方が内側にこもってしまっているのではないですかね、今は。その意味では逆転しているというか。

慢性的な腰痛症がひじょうに多く、これは直接に、EDにつながっています。EDというのは要するに、循環障害ですね。血液循環、体液循環の全体性の問題で、流れが悪いという単純な問題で、それは腰痛症も同じだと考えられる。

現代人は腰痛症は避けられないでしょう。例外的に、左右の足首を傷めたことのない人がたまにいて、こういう人は腰痛症は出ません。腰痛症は、骨盤の狂いであり、骨盤の狂いは、足首の狂いから来ている。アンバランスですね。その上に腰椎~背骨が乗っていますので。

したがって、腰痛症の治療は、腰のコリ~歪みを対処するだけでは不足で、必ず、脚全体のコリをなにほどか解消し、最終的には足首の矯正に入らねばなりませんが、ふつうに考えれば分かるように、脚に大きな筋肉がついてますので、通常の成人男子の脚の筋肉をほぐすというのは大変な労力が要る。

結論的にいえば、施術者が自分の手で成人男子の脚をほぐすというのは実際的には不可能で、実際のところがほとんどの場合に手当されていない。そのことから、自分のところでは足を使ってほぐしていますが、多少時間はかかるものの、腰痛症は、脚全体のコリをほぐすことで、解決される。

足腰の痛みのルートは、まず、転んだり落下したりすることによる足首の負傷と、靱帯の損傷。これによる、下腿部の筋肉の偏り、コリ。左右アンバランスが生じることによる腰のコリ、歪み。これが腰椎の内部に悪影響し、神経症の症状が脚全体に出ることによる、大腿部のコリ。

そして、ももがこると、クルマのタイヤとサスペンションの関係と同じで、サスのバネが劣化して、今度は膝の関節が摩耗してくる。そして次に、股関節、という順である。

大腿部のコリというのがひじょうに重要だと認識しているが、内臓とのつながりでは、胃系と胆系の問題が目立ってくる。坐骨神経痛の影響で、ももがこると、膝の曲げ伸ばしに使う胃腸のスジに影響することで胃腸の不調が出る。また、脚全体の疲れが広がることで、

立位での疲労により、もものわきの筋肉、腸脛靭帯がはってきて、ここに胆系のスジがあるので、ここで睡眠障害が出る。たいがい、この、胃腸の問題、睡眠障害~目の疲労の問題、これが、脚、とくに大腿部のコリに結びついて、いろんな悪さをするパターンが多い。

しかし、たいがいの治療は、筋量の多く、コリの強い、脚、なかんずく大腿部のコリのほぐしをやらないので、単純に、腰のコリへの対処となって、肝心の脚のコリは手つかずになるので、ある種の悪循環に陥る…慢性腰痛症…ルートですね。

昔の方が、生活環境が悪く、足首の負傷に始まるトラブルは多かったはずなのに、むしろ今の人に腰痛症が多いのはなぜか。…これは答えは単純で、歩く地面がコンクリートアスファルトで硬いというのと…それはクルマが走るに適するもので人間の足に適していない…

クルマばかり乗っているという、単純な理由ですね。歩きませんので。

 

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もも前側の胃のスジのこり 膝の屈伸運動に影響する

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立っている時に疲れてももの側面がこる 睡眠に影響し、首の側面もこってくる。胆系。