1本の線に成る

-引用-
ヌーソロジーがが「幅と奥行きを区別せよ」とアジるのも、空間をこのトゲトゲの集まりに変えて行こうとしているからだね。「死はわたしを一本の線に変える」というのも、その意味。「わたし」は常に奥行きという一本の線の中に実存する。そして、この線は他の誰の線とも交換することは不可能。
-引用-

この死~1本の線は、“蛇”と関係があるのかもしれない。

実際に、蛇神は冥府の王、主(ぬし)とみなされているのだった。

これがなぜか、出産の時に召喚される。

それはなぜなのか。

おそらく、生まれるということを可能にするのが、逆に、死の領域なのだ、という認識なのだろう。

ゆえに、死国にいる、祖霊神としての蛇神を招き寄せる。

この祖霊のニュアンスは、子孫を作るというか、世界を造った者のニュアンスだろう。

赤ん坊は、蛇から人間に変わろうとしている。

だから、いまだ蛇の属性が強い。

より安全なお産のために、母親は蛇の属性を強めなければならない。

そうして「蛇に成ろう」とするわけであるが、

客観的なイメージのもとでやろうとしても、おそらく、その場にいる巫女(産婆)に、「それではだめだ」「お前自身が、成るのだ」とさとすのだろう。

交換不能なそれとして、自らがそれに成る。

そういう女性の変身譚は世界中に分布しているらしい。

(おおくの場合、蛇が、魚などにソフィスケートされている。)

まあ、「奥行き」なんでしょうね。

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