ハとカ 大地性と垂直性
蛇神研究の吉野裕子さんによれば、
蛇を表す古語には、ハハとカカがあり、それぞれ「ハ」と「カ」の畳語(じょうご)であるから、もとは「ハ」「カ」である、らしい。
水平性、大地性と、垂直性、といったものを感じる。
…カタカムナでは、
「ハは、「正反親和の状態から出る、発する」の様子を表象する。正反のものがバランスよくつながって対応しつつ表に現われる状態を意味する。」
「楢崎氏は、歯や葉の形はハの相似象であるから名付けられたと指摘し、カタカムナ人は歯を単に食物を噛む為のものだけのチカラではなく、 歯が生命体の平衡((バランス)をとるチカラをもっていることを感受していた。」
「カは、カタカムナ人の48文字の中で最も重要な文字である。なぜならカタカムナ人が發見した「生命の根源が何であるかという根本の物理」を、カという声音に表示(ウツシ)したコトバであり…カを示すのに最も端的な縦横の十字象をもってした。」
…端的に、ハ(=親和性)の畳語のハハが母である、というのは興味深いかと。
「双対性」といえるのではないかな。「対化」のニュアンスではないか。
「カ」は十字であり、「等化」ではないか。
カカ=蛇=光かかやく=太陽は、等化の方向性にある意識。精神の働き。
双対性、対化ということを前提に、精神への方向性へと高めていく働き。
ヌーソロジーであれば、それぞれ、カ=奇数系、ハ=偶数系の観察子、と言えるのではないか。
対化の等化と中和であり、またその二つが対化となっている。
「カ」と「ハ」の“バイスペイシアル感覚”であり、それは、カが先手を取ることで“顕在化”するということ。
(ハが先手をとっている潜在化の次元では、等化の働きは認識することができず、無意識的な働きとなっているということ。曖昧模糊とした夢の世界など。)
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トトヘルメスの画像である。
シンボル的には、ヘルメス信仰は、原始蛇信仰にニュアンスが近いと思われる。
ヘルメスの杖は、精神の働きである等化の方向性であろう。蛇+鳥。
これに対し、中和~偶数系は、精神に対する心であり、対化そのものの妙であろう。
生命原理。有機体。火の力。生命や大地の熱。足裏の方に無限遠点をもつ。足がドラゴンの体表に置かれている。
人間の定質と性質という言い方をするのか。性質は、対化の妙としての「妙性質」にいきつくといった解釈があり、火の力の本源性は、性の力と言えるのだろう。
-引用-
コ 人間の身体とは何なのですか。
オ 完全性質のことです。オリオンにおける観察精神とプレアデス(地球)が交差を起こしたところに生み出されている妙性質の投影です。
コ 妙性質とはなんですか。
オ 起源を持たない力という意味があります。
(中略)
オ オリオンとプレアデスとは、存在そのものがもつ「精神」と「こころ」のことです。
『シリウス革命』p.600
-引用-
-引用-
● 妙性質(みょうせいしつ)
定質によっても相殺することのできない性質の力の対化。中和に生まれる無限力の対化。上次元から見た人間という存在。妙性質の対化の投影が人間の男と女の肉体。真実の力の無限性。
・妙性質の対化
中和によって生み出された次元が共性させられたときに生み出された次元。
-引用-
それ(火、性の本源性としての力)は、イデアックなレベルでの等化の作用の顕在化と同時に、発現するものであろう。
身体に反映される効果には、時間は関係が無い。
それは等化されており、奥行き空間に入っているので、時間は流れていない。
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気をつけるべきは、“踏んで”いるのであって、“踏みつけて”いるのではない、という点。
大地からの力を止揚する、というのか。
大地~地球の押し上げる力を引き出すことのできる「踏み方」というものがある。
かわいそうじゃん。無抵抗なへびを(笑)
おれは正義じゃあ。おまえは悪じゃあ(笑)
「踏み付ける」というのは「対象化すること」の本義ではないかな。
要するに、他者が見えていない。見ようとしないということ。
良い像は、踏み付けるのではなく、フイゴのように踏んでいる。
蛇~龍~生命、有機体の力、火の力といったものを喚起しているのではないか。
踏むと踏み付けるの微妙なちがい。
「重心」という概念がどうしても浮かんでくるのだが?
-引用-
●対化の変換
変換作用の総体。重心の力。新しく次元が生み出されること。
-引用-
-引用-
●重心(じゅうしん)
ヌーソロジーにおける「神」の定義。ケイブにおける黄金分割点そのもの。二つの黄金比(内分比、外分比)を見い出すもの。対化の内面と外面を分割するところ。対化の外面から内面に入るところとは、人間が顕在化を起こす最初の部分と考えられるので、このとき人間の意識に顕在化を起こさせる起点となっているものが重心の位置となる。重心自体には変換される力はない。
-引用-
ただし、火に焼かれないように気をつけねばなるまいね(笑)
方向に気をつける(笑)
大地からの足の力が甦えるほどにですね。。